第壱話 高嶺高校文化祭

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 俺は今、むしょうに眠い。去年までの俺なら、今すぐに家に帰って、一日の大半を寝て過ごしていただろう。  そう俺は去年までは遅刻や無断欠席を繰り返していた。周りからは不良呼ばわりされていた。  入学仕立ては文化祭なんて、かったるいから休んでやろうかなと思っていたんだが・・・蒼真が推薦なんかしてくれたおかげで、なんと俺はクラス演劇の主役だ。 「休む訳にはいかないんだよな・・・」  俺は学校前の坂道を登りながら、蒼真との出会いを思い返してみた。
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