第壱話 高嶺高校文化祭

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 あれは中学三年のなっだったかな、俺が屋上で授業をサボってた時だった。 「こんなところで何をやってるんだい?」  知らない声だった。 「ああ、みりゃ分かるだろう。授業をサボってるんだよ」  先生かと思いながら、不機嫌そうに答えながら、声がした方を向く。  声の主は、身長173cm位で、髪は男にしては少し長く束ね、制服をちゃんと着こなしていた。 「俺は暁蒼真。君は?」  突然だった。  それから蒼真は休み時間になると毎回、俺に会いに来た。「趣味は何だ?好きな食べ物は?スポーツは何が得意?」などを色々と聞いてきた。毎日が転校初日のようだった・・・  俺は蒼真の明るさに心を許した、遅刻や無断欠席、授業エスケープの理由等も。
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