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俺は我慢できずにユキをぎゅうっと抱きしめた。
「たった三日で……俺、軽いか?」
ユキはそれでも逃げなかった。頬をユキの頭に擦り付ける。無精髭が当たって痛いかもしれない。でもユキを全身で感じたくて頬を擦り付けた。
「……わ」
ユキ。
「私……洗っちゃう……から、シャワー、浴びてきて……?」
ユキの壊れそうな小さな声が聞こえた。その細い声質に、ぎゅうっと抱きしめていた腕を解く。そして俺は備え付けのユニットバスに向かった。
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