どうしてもできないプログラム(ココロ)

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翌日―――――。 ガチッと鍵を解き、ドアを開ける時の音が聞こえた。 「博士」 『彼女』はねている寺島の肩を揺らした。 う~んと言いながらも起きそうにはない。 「朝デス。起キテクダサイ。」 『彼女』はさっきよりも強く、大きく、寺島の肩を揺らした。 「うわ!!」 寺島はハッと覚醒しうっつぷしていた机から体を起こした。 「リ・・・リン!!今何時!?」 「七時半デス。」 「ハァー。」 寺島は大きなため息をつき、椅子から立ち上がった。 「2時間もうたた寝しちゃったか・・・。」 そう言いながらコーヒーカップを見るが。 空だということに気付いた。 リンと共に重い足取りで給湯室へ向かい、いつもよりも濃いインスタントコーヒーを入れた。
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