幼い頃

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私の記憶の始まりは、恐らく2、3才頃だと思う。 ―― その日は快晴。 絶好の運動会日和だった。 私は家族で地元の幼稚園の運動会に来ていた。 運動会に使うグラウンドは小学校のグラウンドだった。 小学校には遊具がたくさんある。 幼い私と兄で、その小学校の遊具を使って遊んでいた。 末っ子はよく、上にいる兄や姉にくっついていたと思う。 私もその一人だった。 兄は“ジャンボ滑り台”という大きな滑り台に向かった。 もちろん、私も行く。 滑り台は全部で4つあった。 一番小さい滑り台は低学年。 二番目に大きい滑り台は中学年。 三番目に大きな滑り台は5年生。 そして最も大きい滑り台が6年生が使うものだった。 私たちが向かったのは 6年生が使う滑り台だったと思う。
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