バイウ

4/4
前へ
/56ページ
次へ
『ぐえふ』と珍妙な声を発し、閉まり途中のままドアにぶつかる。 クスクスとヒワイな声を出し、せせら笑う乗客一同 やめろ…そんな目で俺を見るな そこから十数分に及ぶ過酷な沈黙の時間に耐え、駅に到着 俺はふと空を見上げた もう雨どころの騒ぎではない 雷が腸に悪そうな音を鳴り響かせ、バケツひっくり返したような雨が一面を支配していた
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加