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夜 とある港町
ザッザッザッ…
俺は今、砂浜に用意していたボートに向けて歩いていた。
??「やっと戻れるのか~💧
……もう10年ぶりぐらいだな。」
俺は独り言を呟きながらボートのエンジンを起動させた。
ブウーンッ、ブウーンッ!
??「さてと……出発するか❗✨」
ブウーーーンッ!!
ボートが動き出したのを確認して、俺は飛び乗った。
??「待ってろよ❗スガタ、ワコ、ケイト✨」
そうして俺は夜の海に出た。
……1時間後……
??「ふっふふ~ん🎶……あれ?」
久しぶりの幼馴染みとの再会を楽しみにしていると波を掻くような音が聞こえた。
俺はボートを止め、耳を棲ませた。
バシャバシャバシャッ
??「誰かいるのか⁉」
その音を聞いた後、俺は辺りを見回した。
すると、遠くの方で泳いでいる人影を発見した。
何してんだ?
俺は不思議に思い、ボートを泳いでいる人影に近づけて声を掛けた。
??「おーい❗何してんだ?」
俺が声を掛けると、動きを止めこっちを向いて言った。
人影?「泳いでこの先にある島に行こうとしているんです❗」
……はあ⁉💥
??「お前……💧それは無茶すぎるだろ……(^_^;)」
俺は人影の答えに呆れてしまい、思ったことを口に出していた。
人影?「でもそうしないと明日の入学式に間に合わないんです💧」
お❗ということは同い年か~🎶
俺は人影の言葉に興味が出てきた。
??「ならこのボートに乗れ❗俺も行き先は同じだからな✨」
俺の提案に人影は驚いていたのか、少しの間を空けて答えた。
人影?「それじゃ~遠慮なく💧」
??「遠慮なんていらね~からさっさと乗れ❗✨」
人影が乗ったのを確認して、ボートを動かした。
ブウーーーンッ!!
人影?「どうもありがとうございますm(_ _)m」
??「土下座なんてしなくて良いって💧
それより……お前、名前は?」
俺がそう言うと、人影は顔を上げた。
髪は燃えるような赤で、顔はカッコイイというよりは可愛らしいの方が似合う顔だった。
タクト「僕の名前は『ツナシ・タクト』です✨アナタは?」
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