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ある国の王子様達
昔々、ある土地に広くて平和な国がありました
その国の人達は皆、この国が大好きでした
優しい王様やお妃様も居て平和でした
そんなある日、お妃様に赤ちゃんが生まれました
四つ子が生まれました
全員男の子で王様は大喜びしました
四つ子は皆すくすくと元気に育ち
立派な王子様になりました
長男は、正義感が強く勇ましい
次男は、しっかり者で真面目
三男は、強気でやんちゃ
四男は、おっとりで優しい
皆、性格は違うけど仲良しでした
だけどある日、その国は4つに別れてしまいました
王様とお妃様が毒死して突然亡くなってしまいました
四人の王子様は悲しみに暮れました
国の人達も悲しみ暮れ、暗い国になってしまいました
長男はこれではいけないと思い、「新しくこの国の王様になる」と弟達に言いました
長男はきっと解って貰えると思い自信満々
だけど、下の王子様達は皆不満がりました
次男が王様になると言い
三男も王様になると言いました
長男は「駄目だ」と言いますが次男と三男は聴きません
三男は誰がこの国の王様に相応しいか戦って決めようと提案してきました
四男はそれは「駄目だよ」と言いましたが誰も相手にしません
三人の王子様はその国を巻き込んで争いました
人々は慌てふためき
悲しみに暮れ
怒り狂い
戦いは酷くなってしまいました
国は四つに分裂し
王子様達は仲が悪くなり皆、それぞれ顔を会わせなくなりました
だけど、四男は「また仲良くしよう」と兄達に問いました
でも兄達は「こいつは頭が狂ったんだな」と言って四男を撃ち殺してしまいました
四男を撃ち殺したその日
兄達全員はぽっくりと死んでしまいました
ある土地に広くて平和な国がありました
だけど今は四つに別れていました
その国は元は四人の王子様が居ましたが今は居ません
人々達も居ません
ただ広い城壁とお城があるだけでした
おしまい
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