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ちょ「ねぇ、けつでき。」
けつ「くふふ…。」
子路「あー…では、そちらの者。川の渡し場を教えてください。知っているのでしょう？」
けつ「くふふ…そなたは誰ですか？」
子路「…仲由(ちゅうゆ)と申します…。」
けつ「ほぉ。あなたは孔丘の弟子、なのですかね。」
子路（…あ゛ー…！なんなんだコイツらはっ…！）
けつ「くふふふ…。」
子路「そうですよっ！」
けつ「くふふ、まぁそんなに気を悪くしないで。」
子路「悪くしない方がおかしいです！さっさと川の渡し場を教え…こほん、失礼しました。川の渡し場を教えていただけませんか。」
けつ「今の世の中ね、水が流れるように悪い方向へ向かっているの。それはね、上に立つ者がだらしないから。」
子路「……はぁ…。」
けつ「お前は孔丘に人望があると思うか。いや、今更王が変わったところで人望など集まるわけがない。」
子路「あなた方に孔丘様の何がわかるっ！」
けつ「お前はね、孔丘のような国民を尻目に生きる人よりも、私たちのような汚れた世の中を避けて暮らしている人に従ったほうがよいですよ。」
子路「…っ！…は、話になりませんね。…ありがとうございました。」
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