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明るく、幼い声が部屋にこだます
「ママ、約束だよ!」
大事な愛娘、沙恵が真剣な顔つきで私にそう言った
私はこくりと頷き、繋がったままの小指を離す
『絶対守るよ』
私はたった今、娘と指切りをして約束を交わした
その約束と言うのは、沙恵がもうすぐ誕生日なので、沙恵の大好きなテレビアニメのお人形を買ってあげると言うものだった
沙「ゼッタイのゼッタイのゼッタイ!?」
念を押してきた沙恵の頭を撫でながら私は笑った
『ゼッタイのゼッタイのゼッタイ、だよ』
そう言えば沙恵の顔は緩み、愛くるしい笑顔を見せた
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