指切りげんま。

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その日私は、大事な仕事に関係する書類を一日で片付ける事が出来ず、家に持って帰ってからずっと仕事をしていた 沙「ママ」 何時間もパソコンと向き合う私に、沙恵が声をかけてきた だけど私は、もうすぐ打ち終わる一文を片付けたくて、これを打ち込んだら返事すればいい、と沙恵に言葉を返さなかった 沙「ママ・・・ママ」 しかし沙恵は何度も名前を呼んで、足を叩く 私はついキツイ口調で振り返った 『なんなの!?』 ビクッと、沙恵の体が強張る あっと思ったときには遅く、沙恵は大声で泣き出した やってしまった・・ 私は額に手をあて溜め息をつく .
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