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『ごめんね
今ママ忙しいの
後で遊んであげるから、ね?』
宥めながら言えば、沙恵は泣くのを我慢するように唇を噛んだ
そして何も言わずに頷き、部屋の隅に行ってオモチャで遊び始めた
私はその小さな背中にもう一度溜め息をついてから再び仕事に取り掛かった
――――――・・・
――――・・・
―――・・・
『ん~』
ぐーと伸びをして、自然と声が出る
私は肩をトントンっと叩きながら時計を見た
時刻は深夜の1時を過ぎていて、私は慌てて沙恵を振り返る
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