指切りげんま。

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『・・・』 沙恵は部屋の片隅で寝ていた 私はその瞬間自分がしてしまった過ちに、ようやっと気が付いた 沙恵が私に話かけて来たのはお腹が空いたからだ ・・ごめんね 沙恵を抱き上げて、部屋へと連れていく いつから沙恵は唇を噛んで泣くのを堪えるようになったのか そう考えて、いつからかなんて分からない自分に腹が立った まだ四歳のこの子に、私はなにをしてしまっているんだろう・・ 悔しくて悔しくて、私は眠る沙恵の頭を撫でながら泣いた ごめんね、沙恵 .
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