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中3あたりまでゲーム機はテトリスしか持っていなかった著者は、終日暇であった。
小学生低学年のころは友達と外で駆け回ったり、虫取をしたりと、わりとアウトドアなタイプであった。しかしそれでも暇なときはある。
そんなときに書斎にあったのが四字熟語辞典。これが漢字魂の原点と言っても過言ではない。
手にした四字熟語辞典は数年後にはビリビリに破れていた。
なぜか。読みまくったからである。
著者は後に理系となるのだが、その頃はまだ算数にはあまり興味を示さなかった。
親に負の数の概念を教わった程度で、元来親が数学が苦手なのだからどうしようもない。中学生用の数学の参考書をチラッと見てすぐ閉じる。小学生の頭脳で独学で数学を学ぶのは難しい。
しかし漢字ははっきり言えば覚えるだけだ。語弊があるかもしれないが、意味も漢字の成り立ちも、使い方も全部覚えれば良いだけの話である。
数学は暗記だ!とかいう本もあるのだから、漢字については言うまでもないであろう。勿論漢字でフィーリングを使うこともあるのだが…それは慣れないと難しい。
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