一章 「弟分」

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東山村霊園からタクシーに乗り桐生はひとまず神室町へと向かう。 (ひとまず、伊達さんに聞いてみるか、セレナへ行こう) 「お客様、どこまで行きます?」 タクシーの運転手がニコニコしながら聞いてきた。 「神室町入口前まで頼む」 と返すと、颯爽と動き出す。 だが10分ぐらいして急にタクシーが止まる。 「どうした?急ぎなんだ」 「すいません、今日路面が凍結してましてね、事故が起きたみたいでして」 (困ったな、とりあえず伊達さんに電話でもしてみるか) 桐生は携帯電話に登録されている伊達の番号に電話をかける。 『プルルルル、お客様のおかけになった電話番号は電波の届かない場所にいるか、電源が入ってないためかかりません』 と繋がらず、仕方なく待つこと30分、タクシーは動き出し、神室町へと着く。 桐生はセレナへと向かった。
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