2番目アリス

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僕は真っすぐ父さんを見て言った。 「なんだと! 社会の負け組になりたいのか!」 父さんはそう僕に向かって怒鳴る。 「………めんどくさい」 「めんどくさいだと!?」 「めんどくさいんだよ!! “勝ち組”だ“負け組”だ うるさいんだよ!! 僕は歌手になりたんだ! 引かれたレールの上を歩くなんて つまんないんだよ!!!」 僕はそう大声で強く言った。 今までこんな大きくて強くものを言った事がないからか 父さんも母さんも驚いていた。 僕も息が少しきれていた。 「…歌手なんて認めん」 父さんが少し間が空いてから言った。 くそおやじ!!!! 「もともと認めてもらおうだなんて思ってねぇよ!」 僕はそう言うと家を飛び出した。
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