熊谷健太

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「待てー!!絶対許さねーかんな!!」 街の中を2つの人影が走っていく。 「うるさいな。あんたが悪いんだろ、先輩!」 その前には少年が1人走っている。 夕焼けが綺麗なこの街 ついに少年は2人に行き止まりに追い詰められてしまう。 「はあ、はあ、やっと追い詰めたぞ!」 「あのさ、先輩。何で俺は初対面のあんたにさ追いかけられなきゃいけねえんだ。」 「てめえが俺の彼女を取ったんだろうが!!」 少年は何を言ってるか分からないような顔をしている。 「あー滝先輩か。どっちかつったら、俺が告白されたんだけど。ったく、俺ほどになるとなにもしなくてもモテモテだからな。」 「てめえ!!しかも滝を、滝をどうして振りやがったー!!」 少年は2人の喋っている方に向かって指を指した。 「簡単だよ。俺の好みじゃない。」 「ふざけんな!!」 2人は少年に殴りかかった。 少年は軽い身のこなしであっという間に2人の腹を殴り、倒れた男を再び指指した。 「先輩、あと1つ。喧嘩は相手をよく見てからしたほうがいいぜ。」 さっきまで喋っていた男は腹を抑えて少年を睨みつけた。 「てめえ!!一体なんなんだよ!!」 「俺は」 少年は倒れている2人の間を歩き去り振り返って言った。 「俺は、熊谷健太。今まで何人にも負けたって言わせてる事から、みんなは俺をまけ太と呼ぶ。」
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