幼なじみと毛深様と骸骨と補導少年

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 よし、着替え完了だ。ワイシャツの下には黒の長袖シャツを着たし、軍手もはめた。これで触手についてバレることはないだろう。  帳はさっきから女の子座りをしたままうるうるした目で僕を見てくる。  セミロングの椿で毎日洗ってるらしい黒髪。さらさらだ。  絹もかくやと言わんばかりの艶々きめ細やかな白い肌。シルク姉さんもびっくりだこりゃ。  胸は男だから当然のごとく真っ平ら(体感ではじめと同じくらい)だが、体付きは華奢で歩き方を始めとする一挙一動が乙女なので、第三者から見れば色々控えめな大和撫子に見えるだろう。  とにかく何より帳はリアクションが女の子なのだ。僕もたまにムラムラした時にはセクハラするが、その際の反応がまさしく理想の女子なのでいじめ甲斐がある──そんな男の娘なのだ。 「お前も制服に着替えろよ。まー学校にはスカートじゃなくてズボン履いてった方がいいだろ」 「むー、千ちゃんが喜ぶかもと思って着てきたのに」  むくれる顔も女の子だな。クラスのビッチと帳とだったら僕は帳を選ぶ。だって可愛いもん。  軍手を外し軽く触手でケツを撫でると帳は「ひゃん!」と可愛い奇声を発し慌てて尻を隠した。 「僕は下で朝飯食ってるから、早くしろよ」 「うぅ~」  やー、まさしく百点の反応だ。  本当に男でなければ妻にするんだがな、帳。  ……や、この際男でもいいかな?
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