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僕が通っている私立七ツ星学園高校は徒歩で約二十分の距離にある。
「千ちゃんそーいえばどうしてそんな手足になったの?」
帳は結局学校指定の学ランに着替えて登校した。見た目が女の子みたいだからあまり似合ってないのよね……だがそれがいい。
「まあ、話せば長くなるんだけど──」
「聖火さんだ!」
「おはよう聖火さん」
「みんなおはよー」
僕の会話を遮るかのように前方が突然騒がしくなった。はじめが登校している時は大体こんな感じだ。
いつもの非リアな僕なら後方からはじめを凝視することしかできないが、今の僕は違う。何といっても触手であんなことやこんなことした仲だからな。
「はっはっは! おはようはじめ!」
「でさー、そのときボクがね……」
「何それすごーい……」
「ははは……」
見事に無視られた。どんどんはじめは早足になり、それとなく僕から距離を取る。
「何だよ~、つれないなー」
僕は触手を伸ばしてはじめの肩に括り付けた。
「キャッ、──何コレ!?」
……あ、また粘液出た。
はじめの制服が怪しげな粘液でまたべとべとになる。
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