428人が本棚に入れています
本棚に追加
成瀬side
‥おかしいな
今日から僕のアシスタントが来ると言ってたはずなのに
正直、僕は一人でも出来るんでアシスタントなんていらないのだけれど
僕の知り合いの人に頼まれて
引き受ける事にした。
まさか…初日から遅刻?
どんな根性の人なんだろう
そう思っていると
突然扉が勢いよく開いた。
「っはぁ、すいません!遅れました!」
入ってきたのは
いかにも爽やか!という感じの男性。
もしかしてこの人が…
「…田村、勝弘さん?」
「あ!はい!大野行政事務所から来ました、田村勝弘です!」
想像と違う人の登場に少し驚いた。
だって、あの人が僕に
頭を下げてまで仕事させるように頼んだんだから
もう少し、出来ない感じの人なのかと思えば、
ピシッとネクタイをしており
若いわりに、きちんと出来そうな感じの人だ。
「…えっと…成瀬、領です」
「よろしくお願いします!」
そう言って
ニッコリと笑顔をこちらに向けた彼。
-ドキン
なんだろう、この胸のときめきは…
…ー僕は彼を好きになってしまった?
最初のコメントを投稿しよう!