荻原少年の一日①

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「んー、どれにしようかなぁ」 ガムやチョコレートなど様々なお菓子が入ったケースを眺め、僕は悩むフリをする。 買うつもりなんて、さらさらない。 僕はケースの中を見たかっただけだ。 「今日はいいや。お腹も空いてない」 「あら、そうかい」 僕に何も買う意志がないのを知ると、おばあさんは残念そうな顔をする。 「ごめんね、今度買いにくるよ」 お決まりのセリフを告げ、僕は店を後にする。 …………今だっ!!!!
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