荻原少年の一日①
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僕は握られた右の拳に力を込める。 一握の砂(エリアホールド) 僕は自分の能力にそう名付けた。 その能力は単純明快。 "自分の拳の中の空間と、対象の空間を入れ換える" だから僕の拳の中には…… 「へへっ、いっちょあがりっ!!」 先ほどケースの中にあった、ガムが握られていた。
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