‐秋‐偽りの恋の契約

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ハタキで、ホコリを落として本を綺麗に整理してゆく。 掃除はわりと得意な俺は、一時間もしないうちに綺麗に本を片づけてしまった。 さてと、本の整理も終わったことだしそろそろ帰るか。 ハタキを握り、図書室の出入り口の扉のある場所に行こうと歩き出そうとした時、図書館の奥の本棚のところから女子の声が聞こえた。 「もう無理!隼人(はやと)のこと信用できない!」 ん??別れ話か?? 人の別れ話なんか聞くもんじゃないからさっさと出ていかなくちゃ。 京哉が、静かに図書室を去ろうとした。 その時。 ……バシッ!!
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