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「はぁはぁ…!」
町の中を激走する１人の男
田舎のこの町では走っただけで注目の的になる
男は町の真ん中に木造の酒場に駆け込んだ
むしろ今のこと世界では木造の家が基本的である
木造の扉を勢いよく開け放つ
酒場にいるほとんどがその男を見た
だが男の目は焦点があってない
口をパクパクとし
何かに怯えるような口調でいった
「ヤ…ヤ、ヤ、ヤツが……
ヤツが来た!!」
そしてその男はその場に倒れ込んだ
白目をむきよだれを垂らして気絶した
「うぉぉぉぉーーー!!」
それとは裏腹に酒場にいる男達は大盛り上がりしていた
「俺様が殺ってやる!」
「いやこの俺だ!」
「てめぇらみたいな臆病者は引っ込んでろ」
「何だとてめぇ!」
男達は今にも殺しそうな目で互いを睨みつけていた
キャァァァァ!!
町に響く悲鳴
……………
辺りが急に静まり返る
そして男達の視線は店の入口に集まった
さっき気絶していた男の腹には刀が突き刺さっており
大量の血が流れ出ていた
その側に体をマントで隠した人間が立っていた
いや、実際人間かどうかわからない
理由は……
「ス……スカルヘッド!?」
酒場の中の男が１人呟いた……
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