子猫

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声も出せないようだし、ぐったりしてる。 目もうっすらとしか開かず、息も浅い。 牛乳は飲ませちゃダメって聞いたことあるけど、他にないから口元に持って行く。 「……飲まねえな。まあ、確かに明日生きてる可能性は低いだろうね」 「でしょ?」 ヘラヘラと笑ってみせる姿は、まだ悲しさを身にまとっている。 「明日、生きてるかもよ?」 「……それはそれで、生きるか死ぬかは、知らないよ」 冷たく、この弱りきった小さな存在にアニキは言う。 腕の中でギリギリ命をつなぎ止めている真っ白な無垢は、暖かいのに。 「ドライヤー、取ってきて」 せめて今だけでも、幸せを
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