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だが痛みはない。きっと強烈すぎて脳が痛みを拒否しているのだろう。俺は腹を擦ってみた。それでも痛みの場所を探すことができなかった。 俺の真下で転がっている男がまた呻き声を上げた。 俺ではない? どうやら二人で転んで暴発し強盗は自分を撃ってしまったようだ。この血は俺のじゃない、やつの血だ。 仲間が駆け寄ってきた。「大丈夫か!」と叫ぶ声と同時に外から拡声器を使った声が行内まで響いてきた。
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