夢と未来への奏で

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夢と未来への奏で

―簡単なプロローグ―  数々のミュージシャンを目指す生徒が集まる都市。クローリアルは数多の音楽学園が存在する。その学園にいる鈴神 柏(すずがみ かしわ)は過度まではないが、この毎日に振り回されているように疲労を感じている。  その中の月刻学園は、最初は普通の音楽学園だと思っていた。  長い入学式も肩が痛くなるほど退屈で音楽と平凡に満ちた学園生活が始まると思っていた。  だけど、数週間も立たないうちにただの音楽学園ではないことに不安は期待を遥かに上回った。  演奏はあちらこちらに耳に入るが、学園では何らかの衝撃でクレーターが出来たり、都市のどこかでは爆発音が轟く。それを見て盛り上がる人々。 明らかに普通じゃない。 大きく息を吸って心の奥から叫びたい。 平凡が崩れそうなこの都市に。
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