夢と未来への奏で

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「鈴神 柏(すずがみ かしわ)か……」  日差しの位置も微量に少しずつ上がっていき、教室の明るさも増してゆく。  生徒たちは次々と自己紹介を進んでいき、自分の名前を言った後に魔法で楽器を取り出したりしている。演奏はないが、誰もが自らの腕に自身があるような気をしていた。見た感じだと軽音楽器が多く、特にエレキギターが多い。  遅刻している柏の分から明崎や陽輔の番まで刻々と近づいてゆく。  時計が黙々と針を進めている中で全員の自己紹介は意外にも時間を費やしている。
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