夢と未来への奏で

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「うーん、今の時代でこのくらいの魔法は皆使えると思ったのになぁ。この学園では魔法が面白いことなのに」  柏が他の生徒に目線を向けると、手から火を出したり水を呼び出して粘土のように形を変えているものなど魔法を自在に使えている人がかなりいる。  魔法が使えるものの初歩的な収納(デジョン)が使えない柏は落ちこぼれと言っても仕方ないだろう。今すぐに穴にはいりたいものだ。 「ま……まぁ、そこで立っているのもあれだし自己紹介をしようよ。ね?」  桜菜氏が柏に慰めるが、その言葉は皆の前で恥さらしをする意味でもあった。
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