夢と未来への奏で

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 住宅地を抜けて三車線の広い道路に出ると車の音を含めていろんな音が交じりあって騒がしい。  魔法に満ちた世界であるものの、近未来都市とはほど遠いまったく変わってない普通の都市だ。  別に魔法の発達によりいろいろな技術があるかもしれないけど、都市を大きく変える必要はない。  今みたいに歩いていたりして人々は今の暮らし方に満足しているし慣れている。  それに科学や魔法ばっかに頼って浪費するわけにもいかないことも、この都市は示しているかもしれない。  そんな三車線のある現在の都市はなにも大きな特徴もなく、数多の建物の高さは首を上げるほどであり、朝や夕方と日が低い時間帯では、なかなか日が当たらなくて淡く暗い。
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