夢と未来への奏で

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「あぁ!? てめぇシカトかよ? 調子乗ってんじゃねーぞ!」  シカトされたことによほど腹を立てたのかヘッドホンをかけた緑髪の生徒の肩を掴んで無理矢理振り向かせる。 「ん? その制服と楽器ケースはまさか……。 クククそうか、ならお前には面白いことをしてやるよ!」  矛先を変えた不良は不愉快にも狂ったような笑い声を上げる。  そのころ絡まれていた少年は解放感に安心したのか直ぐ様その場を去る。  人通りの少ないこの道は不気味にも日が当たらなく、吹き出る風は温い。 「さぁ! 入学したてのお前には特別授業さ!」
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