自覚

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その日は、いつものように追いかけられてたんだ 「手前、待てや!」 「待てって言われて待つ人いたらバカだよねー!!」 その日は、…調子が悪かったんだよ …言い訳じゃないよ? だから、追いつかれたんだ 「ハ、ハー… 追いついた」 ニヤリ 不気味にそう笑うと さっそく殴りかかってきた もうダメだ、と思って、よけなかったんだ そしたら… 「ちッ…んでよけねーんだよ、つまんねー」 て言って、やめたんだ 「え?殴んないんだ?」 「いつもの手前じゃねぇからな じゃあな」 分かりにくかったけど、シズちゃんは俺の体調が悪いのを見抜いて気を使ってくれて… シズちゃんは、人のこと見てないようで見てて… さりげない優しさを持ってて― て考えてたら、 なんかドキドキが止まらなくなってきて 気がつけばシズちゃんのこと、ずっと考えてて― あれ?…ってね .
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