リアルドラえもん

17/25
52人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
ジャ「なんか危ないことに巻き込まれたんだろうか……。    のび太、お前がどう思ってるかは知らねぇが、俺たちはガキの頃からの付き合いだ。    俺はお前のことを親友だと思っている。なんかあったら、いつでも俺を呼べよ。    すぐ助けに行くかんな!」   僕はショックだった。 ジャイアンがこんなことを言うなんて、思ってもみなかったから。   ジャ「お前、ケータイ持ってたよな?    一応俺のアドレスと電話番号教えておくから、なんか危ないと思ったら、すぐに俺に電話しろ。いいな?」   のび「……うん、分かった。  でも僕、ケータイの使い方よく分からないから、アドレスの登録はジャイアンがしてくれないかな?」   ジャ「おう。……安心しろよ、お前には、いつだって俺と……俺と、スネオが、ついてんだからよ……」   僕のケータイを涙目で操作するジャイアン。   ……殺るなら、今だ。 でも殺してしまっていいのだろうか?   こんなに自分のことを思ってくれているのに?    ドラえもん(??オイオイ、今更怖気づいたのか?) ……いまさら、何を言っているんだ、僕は。 もう後には退けない。第一、こいつには何度も泣かされてきたじゃないか。 さぁ……行こう……。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!