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のび「……と、言う訳なんです。全ては天罰なんですよ、刑事さん」
刑事「ふぅん、天罰ねぇ……」
のび「全てはドラえもんとの出会いから始まりました……おいドラえもん、さっきから黙ってないで、君も何とか言ったらどうだ?」
ドラえもんは、机の上にちょこんと乗りながら、目を瞑り、ずっと黙っていた。
なんて使えない奴なんだ!!
刑事「で、そのドラえもんっていうのは、この人形のことか?」
のび「人形じゃなくて、ロボットらしいです。
なんでも未来からタイムマシーンで来たとかで……まぁ信じられないかもしれませんね。
僕も始めは何をバカなことをと疑いましたよ」
刑事「ふぅん……」
隣の部屋からママたちの声が聞こえてくる。
刑事B「ご覧のように、あの人形を未来から来たロボットだと信じ込んでいるようです」
パパ「なんてことだ……」
ママ「最近、ずっと部屋で独り言ばかり言っていたから……私が早くに気付いてあげられていたら……」
刑事B「精神鑑定を急ぎます。減刑の対象になるかもしれませんから……」
パパ「ママ……もう泣くのはやめなさい。
のび太を、これからも僕たちが支えていかなければならないんだ。
母親の君がそんなことでどうする?」
ママ「……ええ……分かって、いるわ……」
ママもパパも、おかしなことを言うなぁ。
ドラえもんが人形だって?ハハッ、バカらしい。
ねぇ、そうだよね、ドラえもん。ドラえ……もん……。
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