長いトンネルを抜けると、

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「誰だ、テメェ・・・?」 緑頭はこれでもか!?まだか!まだなのか!?ってくらいのしかめっ面でアタシを睨んでくるので・・・。 「蒼原 音、14歳! 趣味は昼寝でアダ名は"ソーオン"!」 シュバッ!と右手を上げて、お茶目な自己紹介を試みてみる。 すると緑は緑頭に手を当てて俯いてしまった。 どうしたんだろう? 滑ったかな? 「面白くなかった?」 「いや、面白い面白くないの問題じゃねぇだろ・・・」 「いや、そこが問題なのだよ明智くん。 私は怪しい侵入者だと自覚がある。 なのでせめて笑いを取ってリラックスして頂きたかったのだよ、明智くん」 「俺は"あけち"とやらじゃねぇ」
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