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五限目、六限目と終わり、ホームルームも終わったあと、あたしはいつもと同じようにあかりちゃんと帰る支度をした。
あかりちゃんはお利口さんだから毎回教科書を持ち帰って復習している。
あたしは入学して一ヶ月後には置き勉になってしまった。
「ん、おまたせ」
帰り支度の整ったあかりちゃんが教室の扉の方へ歩いて行くのであたしもそのあとをついて行く。
教室を出ようとした時、あたしの目の前を通り過ぎる人がいた。
その瞬間廊下を歩くその人物に、あたしの目は釘付けになった。
ウェーブがかった薄茶色のしなやかな髪。
そのふわふわした髪に隠れた真っ白い肌の顔は、フランス人形のような、綺麗でありながらも愛らしい、整った顔立ちをしている。
くりくりとはっきりした目元。
その真ん中にあるすらっとした鼻筋。
小さくみずみずしいピンク色の唇。
身長はあたしと変わらないくらいなのに、しなやかなライン。制服の上からでもわかるほど豊満な胸。
脚も細くモデルのような体型だ。
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