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二人はみなみに挨拶を返し、まずそれぞれの席へ行き、荷物を置いて、教卓の辺りで三人で集まり、話した。
話しているうちに、担任が教室に入って来た。
三人はそれぞれの席に戻った。
他のクラスメイト達も同じ様に席に座り、教室が静かになった。
そして、ホームルームが始まり、終わるのが遅かったのか、そのまま一時間目に突入した。
そして、二時間目、三時間目、お昼…、七時間目と終わった。この日はいつもと変わらない日だった。
そして放課後になった。
幸也、健、みなみの三人は帰り際にカラオケに寄る事にした。
三人は2時間ほどカラオケを楽しみ、その後それぞれの帰途についた。
幸也は家のドアを開け、「ただいま」と言った。
母親の「お帰り」という声が聞こえたが、幸也は、母親のいるリビングには行かず、そのまま階段を上り2階に行って自分の部屋に入った。
幸也は床にカバンを雑におき、ベッドにダイブするように仰向けで寝転がった。
幸也は考えていた。
学校も楽しかった。カラオケも同様に楽しかった。でも家に帰って、一人になるとなぜか空っぽな気分になる。何かが足りない…。
幸也は何かを求めていたのかもしれない。何もしていないときにもそのことを考えるだけで熱中できる何かを。
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