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真夜中の不夜城都市。
生暖かいビル風が吹き抜ける。
そんな不夜城都市に二人の青年がいた。
一人は高校生らしき青年。
そしてもう一人は……
赤いコートを翻し、白刃の刃を抜く殺し屋――名を石上幸輔。
彼らもまた、運命に翻弄される者達なのか?
石上が刀を毅土に向ける。
「……終わりにしよう」
「それはこっちのセリフや」
二人のポーンの間に緊張が走る。
二人の運命を嘆くように、一陣の風が舞い上がり、同時に二人が動き出した。
だが、その刹那、石上の動きがピタリと止まった。
「……は」
刀を構えたままの石上がぽつりと呟く。
「は?」
「はちざきぃ……そぉぉまぁっ!!!」
「はい!?!?」
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