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俺の名前は山田竜太郎
小さい頃はカッコいい名前だと思っていました。
ええ、中学二年生までです。
「お兄ちゃ~ん……」
今、双子の妹の姉の方の桜が俺に包丁を向けてます。
普通の人なら
ドン引きでしょうな…、むしろトラウマに残る状況だ。
だが、俺は興奮している。
「昨日は誰と帰ったの?ちょっと昨日は部活があって寝ちゃって聞けなかったけど」
普通の人ならここで少しでも宥めるだろう…が。
「光希と帰った」
火に油を注ぐのが俺の趣味(?)です。
「へぇ~…私がいない間に隣の雌豚と帰ってたんだ……お兄ちゃんの馬鹿!!」
そう言い桜は包丁を降り下ろした
……が。
「ほら桜、包丁返しなさい、弁当が作れないじゃない」
「ああん…ママァ」
……桜がママンに包丁を取られてしまいました。
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