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ザッザッザッ
と、暗闇の向こうから、大きな音が響いてくる。規則正しく土を踏みしめる音、沢山の金属が触れ合う音。沢山の人が近づいてくる。
途端に震えだす身体。恥ずかしいくらい臆病で、弱くて、もう泣き出してしまいそう。
でも……どんなに怖くても……泣き出したくても……私は、後に引くつもりはありません。
「どうか、見ていて下さい」
夜空に小さく呟くと、やって来る人達の方を向いた。
私は決して逃げないと……
対峙すると決めたのですから……
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