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「あ、いや、その……え?」
何で突然疑問系?
「もしかして同じ高校?」
いや、制服見たら分かるだろ。
「はぁ。 制服が同じ高校のものだし、そうだと」
「よかったぁ! 同じ高校の人が中々ここ通らなくて困ってたんだぁ!」
人の話は最後まで聞けよ。
途中で遮られたら気分悪いだろうが。
「えっと、今日入学する一年生だよね?」
「まぁ、そうです」
「よかったぁ! 途中から敬語使ってないし先輩だったらどうしようかと思ったよ。あ、私も一年だから敬語使わなくていいからね」
なんかイライラしてきた。
マイペースも良し悪しだ。
「んで、結局どうした?」
そう問うと、彼女は恥ずかしそうに頬をかいた。
よく見たら可愛いな、この子。
そこらの女の子じゃ見劣りしてしまうくらいには可愛い。
「いや、あのね? なんていうか………」
あれだけ困った様子だったんだ。
何か重大な事があったんだろう。
少しだけ同情しつつ、話を聞こうと彼女の顔を見つめた。
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