第6章 怪童の影

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部屋に戻るとみんなそれぞれグラブを磨いたり、スパイクの手入れをしたり、話しをしたりとくつろいでいた。 「楓、周都、どこ行ってたの??」 夏樹がやってくる。 「おう夏樹!!それが実は楓がな、スプリッ・・・」 「バッテリーで反省会だよ。監督に今日の配球とか二人で話すように言われたんだ。」 周都の言葉を遮って楓が答えた。 「そうなんだ。でも今日はいいピッチングだったよね。周都も初めてのキャッチャーなのによかったよ。打撃も2ホーマーだしさ!!」 「お・・・おぅ!!任せとけって。」 「もうすぐ夕食だからね。楓は休んどきなよ。」 「あぁわかった。」 そう言って、夏樹はバットを持って出ていった。 「新球のことみんなに言わない方がいいのか??」 周都が尋ねた。 「今は内緒にしててよ。完璧に自分の物になったらその時は。」 「そっか。よし、俺も素振りでもして来よう。」 そう言って、周都もバットを持って出ていった。 2人につられて、友人と、泰介もバットを持って出ていった。 「5時半か。確か夕食は7時だから、俺もランニングにでも行くか。」 楓もカバンからタオルを取りだし、ランニングに行こうとしていると、直木がやって来た。 「楓!!どっか行くの??」 「あぁ時間があるから走ってこようと思ってさ。」 「そっか。俺も一緒にいいか??」 「あぁ行こうぜ。」 そう言って二人はランニングに出かけた。
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