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「なんかごめんなさい・・・気を遣わせちゃったみたいで。」
相変わらず顔を真っ赤にして言った。
「あぁいいんだよ。あいつバカだから・・・」
しばしの沈黙の後楓が口を開いた。
「ここにいるのもあれだからどっか座ろっか。」
梨華もそれにうなずき二人は歩きだした。
少しあるくと自動販売機やベンチのあるところに辿り着いた。
二人はベンチに腰をかけた。
また沈黙が流れる。
すると梨華が口を開いた。
「久しぶりだね。元気にしてた??」
「あっ、うん元気だったよ。唐川さんも元気だった??」
「うん、最初は大変だったけどだいぶ慣れたかな・・・」
「そっか・・・なんで野球部のマネージャーに??」
「えっ!?・・・それは・・・」
『楓くんに少しでも関わっていたいからなんて言えないよぉ・・・どうしよ・・・』
梨華は黙りこんでしまったが楓が口を開いた。
「でもそのお陰でこうして会えたし良かったよ。」
「あっ・・・そうだね。まさか合同合宿をすることになるなんて思ってなかったなぁ。」
「そうだよね。でもいい刺激になるよ。試合もできたし。」
「そうだよね。藤堂くん凄いピッチャーになったよね。球も速くなったし、ちょっと投げ方も変わったみたいだし。」
楓は驚いた。
「フォームが変わったってよくわかったね。初めて唐川さんの前で投げたのに。」
「中学の試合も・・・見てたよ・・・ずっと・・・。」
「えっ・・・!?」
また沈黙が流れる。
「中学の試合・・・公式試合だけだけど、円香と応援に行ってたんだ。だからずっと見てたの・・・。」
楓は何も言えなかった。
楓の顔を見て梨華が慌てて言った。
「その・・・円香が美咲くんの応援に行きたいって。だから私もついて行ってたの。」
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