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合宿が終わり、梅雨も明け今日も庄栄ナインは練習に明け暮れていた。
「次ショート、643だ!」
ノックをする真田監督にも気合いが入る。
ズバーン!!
「楓!!ナイスボール!!」
ブルペンからもミットのいい音が聞こえてくる。
柊マネージャーがやってきた。
「だいぶ調子が上がってきたわね。ストレートのキレも増してきたし。この調子で予選もよろしく。」
「ありがとうございます。柊マネージャー、実は見てもらいたい球があるんですが。」
「見てもらいたいって新しい変化球??」
「そうです。周都と練習してたんです。使い物になるか柊マネージャーに判断してもらいたいんです。」
「わかったわ!!投げてみて。」
「はい!!周都行くぞ!!」
楓が振りかぶる。
シュッ・・・クンッ・・・ズバン!!
「これは!?」
柊は驚いた。
「やっと使い物になる程度にはなったんですが・・・。どうです??」
柊は少し黙りこんだあと口を開いた。
「今のはSFFね。とてもいいキレだったわ。コントロールはどうなの??」
「コントロールも問題ありません。9割は狙ったコースにいきます。」
本当に信じられない。SFFはこんな短期間で取得できる変化球じゃない。ストレートと速さも球威も変わらずコントロールもできるなんて・・・。かなりの武器になる。
柊は興奮していた。
「もう2、3球投げてみてくれる??」
「はい!!」
シュッ・・・クンッ・・・ズバン!!
シュッ・・・クンッ・・・バシッ!!
シュッ・・・クンッ・・・バン!!
「楓くん、地区予選からお披露目よ!!」
「はい!!ありがとうございます。」
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