第7章 公式戦

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リビングに降りると母さんが台所に立っていた。 「あら、おはよう。今起こしに行こうと思ってたのよ。朝ごはんにする??」 「とりあえずコーヒー飲もうかな。朝食はもうちょっとしてからにするよ。」 「ゆっくりしてて大丈夫なの??」 「今日は9時に校門に集合だから大丈夫!!」 「そう。応援行くからね。」 テレビをつけるとニュースをしていた。各地で夏の地区予選が始まったというニュースだ。 岡山の優勝候補校の特集が流されている。 どうやら優勝候補は第一シードの神坂第二高校と第二シードの神大付属高校、第三シードの花田商業みたいだ。 庄栄学院は花田商業と同じブロックである。 次々と各校の有力選手のVTRが流れた。 すると楓も知っている顔がテレビに写し出された。 「次に花田商業の日下部太陽選手です。日下部選手は1年で花田商業の4番を務めます。」 「日下部!?日下部って柏原中の日下部かよ!!」 柏原中学とは楓が中学3年の時、岡山県大会で優勝し全国大会で準優勝したチームである。日下部はそこの4番を打っていて、楓の幼なじみであった。 「あいつ花田商業に行ってたのか。おもしろくなりそうだな。母さん朝ごはん食べるわ。」 楓はニュースを見ながら朝食を食べた。 着替えを済ませ、準備をし、出発の時間となった。 「母さん、行ってくるよ。」 「行ってらっしゃい。後でお弁当持って行くから。」 「わかった。」 そして楓は庄栄学院へと向かった。
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