第7章 公式戦

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学校に着くと、ほとんどがもう集合していた。 「おはよう夏樹。」 「あっ楓、おはよう。あとは周都だけだね。」 「あいつまだ来てないのかよ。」 周都はよく公式戦の日に寝坊する。 集合時間の5分前になってパンを口にくわえながら周都がやってきた。 「ごめんごめん。寝坊した。」 「よし全員集まったな。ではバスに乗り込め!!」 監督の言葉と同時に全員バスに乗り込み球場を目指した。 「今日の対戦相手は須川南高校だ。今から柊マネージャーに選手の特徴を話してもらうからみんなよく聞くように。でわよろしく。」 「はい。須川南高校、去年の夏、秋ともに2回戦で敗退しています。しかしこの敗退はどちらもシード校でいい試合をしています。 エースの片平くんは右のアンダースローで、カーブ、スライダー、シュート、チェンジアップと多彩です。ストレートはMAX132㎞と速くはありませんが、70㎞台のカーブとチェンジアップの緩急があります。守備も二遊間は鉄壁で併殺が多く、センターは俊足強肩です。 攻撃面は1番から9番まで足が速く機動力野球なので守備をしっかりしましょう。」
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