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続いて弘人が打席に入った。
『夏樹にはストレート１本だったけど、最初は何でくるかな･･･。』
『まずはカーブを内角に外そう。』
片平がうなずき振りかぶる。
ｼｭｯ･･･
『カーブだ!!』
カーン!!
弘人は初球からカーブを叩く。
しかし打球は一塁側スタンドに吸い込まれていった。
『初球から手を出してきたか。変化球を狙ってるタイミングだったな。それならシュートを外角に外そう。ストレートと間違えて手をだしてくれれば内野ゴロだ。』
片平が振りかぶる。
ｼｭｯ･･･
『きた!!ストレート!!読み通り･･･!?』
弘人の手元でボールが変化した。
『シュート!?やばい引っかかる･･･。』
キン!!
弘人は途中でスイングを止めサード前に転がすように打球を放った。
｢よしうまい!!セーフティみたいになったぞ!!｣
サードの中谷が急いで前進する。
｢間に合わない!!投げるな!!｣
捕手の斎藤が指示をだす。
｢セーフ!!｣内野安打で弘人が出塁した。
『裏をかいたと思ったがうまく合わせたな。足も速いし･･･。』
｢友人!!｣
打席に向かう友人を真田監督が呼び戻す。
｢友人いいか、よく聞け。弘人にリードを大きくとらせる。たぶん相手バッテリーは盗塁を警戒してストレートを投げてくるだろう。少々外れててもあの位のストレート友人なら打てる。しっかり右に転がせ。初球からエンドランしかけるぞ。｣
｢はい!!｣
そして友人は打席に向かった。
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