第7章 公式戦

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弘人が大きくリードをとる。 『走ってくるか??さっきのダッシュをみても足は速そだが・・・。一球牽制を挟もう。』 片平が一球牽制を入れた。弘人は慌てて一塁に頭から滑りこむ。 その帰塁の様子から斎藤が気づく。 『こいつら何かやってくるな・・・。盗塁、エンドラン、送りバント・・・送りバントならやらせればいい。 嫌なのは盗塁、エンドランが成功したりなんかしたら最悪だな。 まだ序盤だが用心に越したことはない。外すぞ。』 片平がセットポジションから1球目を投げる・・・同時に弘人がスタートを切る。 しかしボールは大きく外れ、友人はバットが届かない。 友人が空振り、キャッチャーの斎藤が二塁へ投げる。 「アウト!!」 須川南スタンドからはまたも大歓声。 「あのキャッチャー相当キレるね。」 夏樹が呟く。 「キレる!?何で!?乱闘か!?」直木が騒ぐ。 全員でバカ・・・ってつっこんだ。 「違うよ直木、頭がいいってことだよ。」 「そういうことか。なーんだ!!」 「配球、作戦の読み、あのキャッチャーは相当頭が回るなぁ。でも周都には通用しないだろうね。」 夏樹が微笑みながら言った。 その間友人はショートゴロに倒れ。チェンジになった。
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