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「セーフ!!」
塁審の手がセーフを表す。
周都はマウンドに駆け寄った。
「まさか4番がバントしてくるなんてな・・・。」
「あぁ、意表を付かれたな。足が速そうだ。柊マネージャーも須川南は機動力野球だって言ってたし、警戒していこう!!」
「あぁ!!ストレートで様子見だな。走ったら俺が刺すから。」
周都が定位置に戻る。
「プレイ!!」
『外角に一球外そう。様子見だ。』
楓がセットポジションから1球目を投げる。
シュッ・・・バン!!
「ボール!!」
『走ってくる気配はないけどなぁ・・・。もう一球様子見るか。』
シュッ・・・バン!!
「ボール!!」
『やっぱ走ってこないなぁ・・・。カウント悪くなったら嫌だし、今度はストレートでストライク!!』
シュッ・・・
「ランナー走った!!」
夏樹が声を出す。
葵はセカンドカバーに走る。
キン!!
須川南の5番金田は外角のストレートをうまく流した。
本来なら少し当たりの強いセカンドゴロなのだが、カバーに走っている葵の姿はない。
「抜けたー!!」
一塁ランナーの中谷が打球を見て三塁へ。
ライトの直木がボールを拾い三塁へ投げる・・・
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