第7章 公式戦

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林田にはスクイズのサインが出ていた。 1球、2球とストレート、を投げカウントは1ー1。 楓が3球目もストレートを投げる。 周都は外角低めを要求したが高くなってしまった。 投球と同時に中谷がホームに突っ込む。 同時にサードの一成も前進する。 そして林田がバットを横にした。 『もらった!!』 誰もがスクイズが成功したと思ったが、ボールは周都のミットの中へ。 中谷は塁間で挟まれタッチアウトとなった。 『・・・。』 「監督、今は相手のミスでしょうか??外角高めの、別に難しくない球だったと思うのですが。」 柊マネージャーが尋ねる。 「確かに・・・。まぁ助かった。初めての公式戦で先制点をとられるのは嫌だからな。」 真田監督もミスと思っている。 周都と林田だけは違った。
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