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林田にはスクイズのサインが出ていた。
1球、2球とストレート、を投げカウントは1ー1。
楓が3球目もストレートを投げる。
周都は外角低めを要求したが高くなってしまった。
投球と同時に中谷がホームに突っ込む。
同時にサードの一成も前進する。
そして林田がバットを横にした。
『もらった!!』
誰もがスクイズが成功したと思ったが、ボールは周都のミットの中へ。
中谷は塁間で挟まれタッチアウトとなった。
『・・・。』
「監督、今は相手のミスでしょうか??外角高めの、別に難しくない球だったと思うのですが。」
柊マネージャーが尋ねる。
「確かに・・・。まぁ助かった。初めての公式戦で先制点をとられるのは嫌だからな。」
真田監督もミスと思っている。
周都と林田だけは違った。
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